皮膚科の名医その3
2006年 08月 04日
皮膚科の名医その1
http://skindr.exblog.jp/4037211
皮膚科の名医その2
http://skindr.exblog.jp/4044181
私が考える皮膚科の名医の条件を続けます。
7 治療のイニシアチブが取れる医者としての実力があること。
一般には皮膚科というと開業で外来患者を診ている印象が強いでしょうが、病院にも皮膚科医はいます。そして、そこには開業医より重症の入院患者が来ます。以前書いたような人食いバクテリアのような重症救急患者がきたとき、あるいは慢性疾患でも膠原病の患者が急に悪化したとき、いくつかの診療科にまたがります。このように診療科がまたがる診療は非常に難しいのです。というのも、科によって意見が違うことがあり、また譲り合ったりすると必要な治療が遅れたりするからです。主治医としての自覚をもって、時に内科的に重い疾患に至っても責任を持って診療を続ける精神力、技術、知識があるのはとても大事なことです。
8 経験
やはり多くの経験を積むのはとても大事です。大学などは週2回の外来担当が多いのですが、週5日診るのとは全く違います。また6年間病棟責任者として、数多くの患者を診て、また最後を看取ってきたことは何よりも大きな事でした。
経験が産むものは、予後をより具体的に説明できるという医者のとても大事な能力です。患者は自分がこれからどうなっていくのかを最も知りたいものです。人間は先が見えないときに一番不安になり、不安はもっとも人間の能力を低下させる感情です。ある病気を診断できても、それがどのような治療で今後どのようになっていくのか、経験から具体的に推測してあげられるのはとても重要で、しかも誰にでもできない「技術」なのです。
http://skindr.exblog.jp/4037211
皮膚科の名医その2
http://skindr.exblog.jp/4044181
私が考える皮膚科の名医の条件を続けます。
7 治療のイニシアチブが取れる医者としての実力があること。
一般には皮膚科というと開業で外来患者を診ている印象が強いでしょうが、病院にも皮膚科医はいます。そして、そこには開業医より重症の入院患者が来ます。以前書いたような人食いバクテリアのような重症救急患者がきたとき、あるいは慢性疾患でも膠原病の患者が急に悪化したとき、いくつかの診療科にまたがります。このように診療科がまたがる診療は非常に難しいのです。というのも、科によって意見が違うことがあり、また譲り合ったりすると必要な治療が遅れたりするからです。主治医としての自覚をもって、時に内科的に重い疾患に至っても責任を持って診療を続ける精神力、技術、知識があるのはとても大事なことです。
8 経験
やはり多くの経験を積むのはとても大事です。大学などは週2回の外来担当が多いのですが、週5日診るのとは全く違います。また6年間病棟責任者として、数多くの患者を診て、また最後を看取ってきたことは何よりも大きな事でした。
経験が産むものは、予後をより具体的に説明できるという医者のとても大事な能力です。患者は自分がこれからどうなっていくのかを最も知りたいものです。人間は先が見えないときに一番不安になり、不安はもっとも人間の能力を低下させる感情です。ある病気を診断できても、それがどのような治療で今後どのようになっていくのか、経験から具体的に推測してあげられるのはとても重要で、しかも誰にでもできない「技術」なのです。
by SkinDr
| 2006-08-04 21:55
| 皮膚科の名医