ベテランになりつつある皮膚科医がみた世界。世の皮膚病の患者さんの役に立てれば幸です。08年5月より多忙のためしばらく相談に対する回答をお休みします。


by SkinDr
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妊婦はどこへ

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最近なんだか産科ブログのようになっていますが(笑)、、、

注目すべき点は、報道はされていませんが、この病院でも非常に多くの元気な赤ちゃんが問題なく産まれているという点でしょう。

基本的にこの病院は、全てこの体制でやってきたわけでしょうから、この病院の全ての出生を詳細に解析して、それが他の病院の成績と大きな差がないとしたら、助産婦と看護婦の差がないという結論が出てしまいます。

残念ながら、胎児や母胎の死亡はゼロにすることはできません。自然分娩では500人に一人の母親の死亡率なのです。一例の死亡例では何とも言えないでしょう。

もちろん、結果良ければ全てよしなんて言いません。助産婦を揃える努力をしなかったのは、怠慢と言われて仕方がないでしょう。助産婦は分娩の瞬間だけではなく、妊婦や新生児全般に対して幅広い知識があり、総合的に妊婦さん達を助ける仕事で、現場とは又違った役割もあると思います。

別の点から見ると、立件されて、診療が停止した場合は現在受診しているであろう数百人の妊婦はどうなるのでしょう?

唯でさえ産院、病院産科の滅びる中、もしもこの病院が停止して、現在の妊婦が行き場を失ったりすれば、それこそ看護師の内診による危険よりもはるかに多くの危険が彼女達を待ち受けているのでしょう。

この産院をルール違反と叩くのは簡単ですが、社会にはルールより大事な「命」を生み出す場所が必要です。問題は、ではどうすれば多くの助産婦が確保できて、安全なお産ができるのかという問題です。

これも急速な少子化と、それを超えるスピードで消滅している産科という現状の問題の一つです。国の対応が注目されます。

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<無資格助産>「法律には限界ある」堀病院長が開き直り [ 08月24日 21時24分 ]

 「法律に基づいてやるには限界がある」。保健師助産師看護師法違反容疑で神奈川県警に家宅捜索された堀病院の堀健一院長(78)は、同県警の調べに、看護師らに助産行為をさせていたことを開き直って認めた。同病院の助産師数は同規模の病院より極端に少ない。厚生労働省は「助産行為は医師と助産師しかできない」との見解だが、公然と反旗を翻した格好だ。

 ◇院長「看護師の内診は必要悪」

 堀健一院長(78)は24日夜、横浜市瀬谷区の同病院で報道陣の質問に答え、「患者が来るのに助産師が足りない。看護師が内診をすることは必要悪だ」と強調した。今後の対応についても「(看護師らによる内診を)続けなければどうすればいいのか。看護師による内診をやめたら明日から患者を全部やめなければいけなくなる」と語気を強めた。

 堀院長によると、同病院では開院した1959年から40年以上にわたり、院長の指示で看護師による助産行為を続けていた。数年前、厚労省が看護師の助産行為を違法とする通知を出したため助産師を募集したが、集まらなかったため、看護師の助産を続けていたという。

 堀院長は看護師による助産の危険性について「分娩(ぶんべん)に入るまでを看護師にさせていたのであって、お産の取り上げは医者がやっていた。看護師が内診をしてもお産の安全性に影響はない」と主張。さらに「ウチだけが特殊なのではない。ほとんどの病院でもやっている。この機会に法律を見直さないと立ちゆかなくなる」と持論を展開した。【堀智行、池田知広】

 ◇看護師まかせの医療ミスは、全国で少なくとも14件

 「出産数日本一(年間約3000人)を誇るユニークな産婦人科を目指して頑張っています」。堀院長は、ホームページでそうアピールしている。堀病院の05年の分べん数は2953人。産婦人科医は院長含め7人、助産師が6人。ところが、分べん数が2074件の東京都葛飾区の産院は、産婦人科医6人、助産師111人▽約2000件の分べんがある東大阪市の産科病院は産婦人科医が8人、助産師が約35人いるなど、堀病院より多くの助産師を配置している。

 安全な出産を目指す市民団体「陣痛促進剤による被害を考える会」(愛媛県今治市)の出元明美代表は「(捜索を受けた堀病院は)助産師が一切助産行為をしていなかったという関係者の話も聞いている」と話す。84〜05年、助産師ではなく、看護師や准看護師らが助産行為を行い、胎児や母親が死亡するなどの医療ミスが、全国で少なくとも14件発生しているという。

 しかし、産婦人科医の間では、一部の診療所などで、看護師が医師の指示を受けて助産行為を行っていることは、公然の事実。厚生労働省は04年に「医師の指示下でも看護師の助産行為は違法」との見解を示しているにもかかわらず、医師の指示があれば、看護師の助産行為はできるという医師らが多くいることが、この問題の背景にある。

 出元代表は「(堀病院は)助産経験が豊富で、誤った行為を指摘できる助産師より、医師の言うことを素直に聞きやすい看護師の方が任せやすかったのではないか。安全な出産について医師が真剣に考え、適切に助産師を雇用する意識改革が不可欠だ」と批判。厚労省看護課は「助産行為は特別な技能と専門知識が必要で、医師の指示下でも助産師以外はできない。安全で安心なお産を実現するため、医療機関側は適当な人数を確保して運営してほしい」と話している。【工藤哲、玉木達也】
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by SkinDr | 2006-08-24 23:22 | 医療政策