みずのさんへ、血管性浮腫
2007年 02月 13日
見ていないので何とも言えませんが、血管性浮腫という病気が最も考えられます。血管性浮腫という病気は「深部に起きる蕁麻疹」と解釈されていますが、はっきりした病態は解っていません。血管性浮腫は普通の蕁麻疹(みみずばれ)と異なって、顔で言えば形が変わるくらい、足で言うとむくむ、というイメージの病変です。蕁麻疹と同様の治療が行われることが多いですが、効果はまちまちで、ステロイドというお薬を飲んで初めて効く人もいます。
血管性浮腫は原因不明に繰り返すことが多いのですが、その中に例えば(この辺になると普通の皮膚科医でも知らない病気になってきますが、)episodic angioedema with eosinophilia(いい日本語がないのですが好酸球増多を伴う周期性血管性浮腫)というものがあり、女性に再発性に主に下肢にでる血管性浮腫で、軽度の炎症反応と非常に高い末梢血好酸球増多という特徴が検査で解ります。病気としては自然に治る大した物ではないのですが、検査値以上が著しく、この病気を知らない医者が診ると大慌てになり白血病の検査をしたりすることもあります。お話からするとこの病気の可能性は十分にあります。
また、ごく稀に家族性に発生する血管性浮腫があります。(C1qインヒビター欠損症、HANEと呼ばれたりします。)
みずのさんの場合、抗ヒスタミン剤の量を増やしたから効果が出たのかもしれませんが、もしかしたら、病気自身が自然になくなったのかもしれません。
いずれにしろ不快な症状ですが、大きな病気ではないと思います。以上、少し難しいのですが、慢性の蕁麻疹と思って副作用のことも考えればステロイドを内服するより、抗ヒスタミン剤でのんびり治療する方がいいと思います。
血管性浮腫は原因不明に繰り返すことが多いのですが、その中に例えば(この辺になると普通の皮膚科医でも知らない病気になってきますが、)episodic angioedema with eosinophilia(いい日本語がないのですが好酸球増多を伴う周期性血管性浮腫)というものがあり、女性に再発性に主に下肢にでる血管性浮腫で、軽度の炎症反応と非常に高い末梢血好酸球増多という特徴が検査で解ります。病気としては自然に治る大した物ではないのですが、検査値以上が著しく、この病気を知らない医者が診ると大慌てになり白血病の検査をしたりすることもあります。お話からするとこの病気の可能性は十分にあります。
また、ごく稀に家族性に発生する血管性浮腫があります。(C1qインヒビター欠損症、HANEと呼ばれたりします。)
みずのさんの場合、抗ヒスタミン剤の量を増やしたから効果が出たのかもしれませんが、もしかしたら、病気自身が自然になくなったのかもしれません。
いずれにしろ不快な症状ですが、大きな病気ではないと思います。以上、少し難しいのですが、慢性の蕁麻疹と思って副作用のことも考えればステロイドを内服するより、抗ヒスタミン剤でのんびり治療する方がいいと思います。
by skindr
| 2007-02-13 21:45
| 皮膚科