ベテランになりつつある皮膚科医がみた世界。世の皮膚病の患者さんの役に立てれば幸です。08年5月より多忙のためしばらく相談に対する回答をお休みします。


by SkinDr
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マスメディアと国民の乖離?

Excite エキサイト : 政治ニュース

とてもおもしろいことにマスメディアと国民の意見って全く違うのですね。Yahooのコメント欄を見ると、殆どが空幕長を支持する書き込みです。彼の論文の主旨をどう受け止めるかは考え方次第だと思いますが、何も起きないうちから「中韓の反発は必至」とか「今後の麻生内閣運営に打撃」のような記者個人の憶測や願望を、検証もせず付け加える神経が私にはよくわかりません。

それは、国民が判断することでしょう?

総じて日本のメディアの方々が左寄りでいらっしゃる理由はよくわかりません。メディアの方々に接して総じて感じられるのは、やはり彼らの仕事は「虚業」だということです。

医者というガチガチの「実業」をやっていると、はじめは目の前の患者に必死になります。勉強不足や判断違いは「患者の悪化」という形ですぐに具現化しますから。(医者が判断違いしてはいけないと言っているわけではありません)

医者として少し余裕がでると、疾患全体が見渡せるようになります。すると、多くの患者を診るうちに、ある病気の患者全体をどう診療していくのがよいのか、というテーマが自然に感じられるようになります。その先には新しい治療法・薬剤の開発や治療ガイドライン作成などを通して、患者の命運を左右するような決断をしていくことになります。これもとても大事な医者の「実業」だと思います。

自衛隊は何よりもガチガチの実業でしょう。何せ、前線で何か事を構えるときには文字通り「命懸け」でしょうから。そして、やがて指揮官になれば、全隊を指揮して国の防衛の責務を負うわけです。勉強不足や判断間違いは「国民の生命財産・国土の喪失」という形で現れるのでしょう。

虚業の方々が情報を独占していた時代が終わり、なぜ日本の大メディアがこうも「勝手に」発言するのか、その理由が少しずつわかってきているのでしょうか。虚業家がいなければ情報が流通しないという時代が終わろうとしているからだと思われます。

虚業の皆様が何かご意見あろうと勝手ですが、ひとつだけ。勤め上げた役人が積み立てた退職金や、論文の正当な対価とされた賞金について、まさに「下衆の勘ぐり」のごとき記載をしないで下さい。本当に記者さんの程度が知れますよ。
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by skindr | 2008-11-03 23:05 | その他