ベテランになりつつある皮膚科医がみた世界。世の皮膚病の患者さんの役に立てれば幸です。08年5月より多忙のためしばらく相談に対する回答をお休みします。


by SkinDr
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カテゴリ:皮膚科( 30 )

それよりも

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医療クラークも欲しいところですが、とにかく診療報酬の本体を上げてください。
そうしないと、ますます無駄な検査が増えて、無駄な点滴が増えていくばかりです。
結果として、同じ診療報酬が請求され、医療の内容は悪くなる一方ですよ。
性悪説を元に病院を裁けば、善の病院から潰れますよ。

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by skindr | 2007-11-13 22:49 | 皮膚科
多忙でなかなかお返事できませんでした。

お父様に特に大きな病気がないという前提でお話しします。
さて、状況からすると、胸に膿がたまる袋があって、それが腫れ上がって切開をしたということのようですね。
もしもそれが「粉瘤」と言われる、垢が溜まる袋なのであれば排膿してしまえばその後は自然に治るでしょう。ひどいときは一部組織が死んでしまうような状態(壊死)になっていることもあります。そのときは麻酔をして壊死を除去する処置をしたほうがいい場合もあります。傷が治るまでの時間は、傷の大きさや年齢などいろんな要因で決まりますが、きれいでない大きな傷というのは治るのにかなり時間がかかるというのは事実だと思います。従って、快方に向かっているのであればそれほど問題は無いと思います。
ずっと治らない場合は1)背景に病気がある2)もともとの病気が粉瘤ではない(つまり粉瘤の様に見える悪性の腫瘍など)、を考える必要があります。1)はなかなか解らないこともありますが、2)は組織検査である程度診断できます。主治医の先生にもう一度、本来の病気についてよく聞いてみてはいかがでしょうか。
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by skindr | 2007-11-13 13:14 | 皮膚科
Meiさんへ

お父様の病、お気の毒です。
お調べと思いますが、乳房外パジェット病は簡単に言えば乳癌のような「腺癌」(アポクリン腺癌)と呼ばれるものです。
既に遠隔転移があると言うことであれば、余命1年という診断もやむを得ないでしょう。

この病気の問題点は、遠隔転移(正確には2個以上のリンパ節転移がある場合以上)がある場合は有効な治療法が無いことです。腺癌という種類そのものが放射線や抗癌剤が効きにくいという面がありますし、またとても稀な病気(皮膚科ではしばしば遭遇しますが、癌全体としては)ですので、進行期の有効な治療の研究があまり出来ていないのが現状です。抗癌剤を使えば延命効果が得られるのか、などは不明なので、使ってみないとわからないというところがあります。現在は他の腺癌で使用されているものが使われています。

さて、フコダインというものについてのご質問ですが、私はこの物質について精通していないのでコメントする立場にありません。保険薬とそうでない薬との違いは、恐らく前者が「治験」という客観的な試験を通してその作用、副作用の確率が分かっているということです。「論より証拠」です。治験には莫大な費用と時間がかかりますから、かなり有望な薬剤でないと保険薬として市場に出てきません。一方、そうでない健康食品はその客観的な効果も、副作用も不明なのです。厳しく言えば、効くか効かないかも不明な上、副作用の頻度や程度も全く不明です。せめて悪さはしないだろう、と思いたいのですが、健康食品類による死亡を含めた副作用は後を絶ちません。医薬品であれば予想外の重い副作用には救済制度がありますが、そのような仕組みもありません。

もしもお使いになるのであれば、「害になったときに家族一同後悔しない」覚悟は最低限必要と思います。現状の医学から考えてある特定の物質が癌をうまく退治できるとは考えにくいと思います。個人的には、病気の治療はプロフェッショナルである医師達に任せて、その費用でお父様にしてあげられる別のことを考えてみるのも一つの方法だと思います。
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by skindr | 2007-11-03 02:11 | 皮膚科
たこさんへ

学会その他で忙しく、お返事が遅れました。
たこさんの書き込みからは、診断がニキビと湿疹なのかその他なのかは判別できませんでした。

確かに、ニキビと湿疹が顔面に同居すると治療に困ることがよくあります。片方を治療すると片方が、ということはよくあります。診察した先生が言うように、皮膚の病気で明らかな血液検査の異常、つまり全身的な異常ですが、を指摘することはあまりできません。確率的には低いでしょう。

しかし、絶対無いと言うことはありませんし、内科的、婦人科的(卵巣や子宮の病気。そういう症状はありませんか?)などを調べてもいいかもしれません。(念を押しますが、可能性が高いと言っているわけではありませんよ。)また、ニキビを伴うその他の病気も鑑別していく必要があります。

もう一度、主治医の先生とお話ししてみて、検査してもらわなくても内科や婦人科を紹介してもらうというのをお願いしてみることも出来るかもしれませんよ。

あくまで、参考意見としてお聞きください。
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by skindr | 2007-10-24 08:37 | 皮膚科
YNさんへ

足の裏の細長い5-7mmの色素斑で、拡大鏡(ダーモスコピーといいます)で色素が溝に沿ってきれいに並んでいる場合、ほぼ間違いなく良性のほくろ(色素性母斑)と考えてよいと思います。

日本人の足の裏にはホクロの癌(メラノーマ)が多いのですが(恐らく現在はかなり減っているのですが)、大事なことはメラノーマはホクロからでるわけではないということです。
メラノーマはどんなに小さくても最初からメラノーマとして生まれ、ホクロはどれだけたってもホクロのままなわけです。(大きな先天性のものを除いて)

従って、ホクロであれば放置してよく、メラノーマであれば治療する、という明快な方針が立つわけです。しかし、医学では「これは100%メラノーマではない」と言うことはなかなか難しいのです。そこで、「まあ、まず間違いなく大丈夫なんだけど、一応組織を確認しましょう」というのが現在の足底のホクロに対するコンセンサスだと思われます。その際には、多分大丈夫だけど、組織に切り込まないように1mmだけ余裕を持ちましょう、ということです。通常の良性腫瘍を1mm離してとることはあまりありません。小さければ小さいほど取りやすいので。

メラノーマの特徴はABCDと表現され、

A: Asymmetry 左右非対称な形
B: irregular Boarder 不規則で不明瞭な辺縁
C: Color variagation 色の濃淡がある
D: Diameter greater than 7mm 7mm以上の大きさ

と言われています。
きっとYNさんのはこれのどれにも当てはまっていないでしょう。
まずは安心して1mmで組織検査を受けてよいと思いますよ。
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by skindr | 2007-10-17 13:45 | 皮膚科

SJさんへ、爪囲炎

SJさんへ

あなたの年齢や性別が解らないので、答えにくい部分もありますが、お話からすると爪の感染症+爪囲炎なのか、かぶれのような状態なのか、いずれも考えられます。
皮膚科に於いて菌の検査の結果はいかがでしたか?

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by skindr | 2007-10-14 12:03 | 皮膚科

検査の功罪(1)

現代の医療では非常にたくさんの検査が出来るようになりました。
検査は、病気の診断をつけたり、病態を理解することの手助けをしてくれます。
だから、どんな検査も早くすればいいような気がしてしまいます。

しかし、検査には大きな落とし穴があるのです。
ひとつは、どんな検査にも「偽陽性」「偽陰性」があることです。
つまり、「絶対」正確な検査はないということです。

頸のリンパ節が腫れてきた患者さん。
いくつものリンパ節が腫れていて、押さえると痛いと言います。
血液検査で、大きな以上はありませんでした。
超音波で様子をみても「多分」ただ腫れているだけで、リンパの癌や、胃癌の転移ではないようです。

「多分」大丈夫でしょうから、様子を見ましょう、と言うと
「多分ということは癌の可能性もあるのですか?」
それは絶対ないと言うことは言えませんよ、と言うと
「では検査して欲しい。」

ここで難しいことが発生します。
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by skindr | 2007-10-11 20:10 | 皮膚科
sukeさんへ

自家感作性皮膚炎は、簡単に言うと一カ所にしかないひどい湿疹が続いているうちに、体のあちこちに小さな湿疹がたくさん出てくる全身性の病気です。
通常、はじめの症状が強い時期にはステロイドの内服をすることが多く、それにより発症を沈静化させてから徐々にステロイドを減量していくことが一般的です。多くは一過性ですが、しばしば再燃し、たまに慢性に繰り返す人がいます。

決して稀ではないこの病気ですが、原因はもとになる湿疹があるので、多くの場合はそれをきちんと治療することで改善します。よくならない場合は、慢性の炎症の原因となるものを探して治療することもあります。歯周病や慢性の扁桃炎などもそのひとつです。しかし、それでも原因が不明の場合は症状に応じた治療、つまり対症療法になります(多くの皮膚病でそうなのですが)。

すでに十分に検査や検索が行われているのであれば、残念ながら当面は症状に応じた治療になるのかもしれません。
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by skindr | 2007-09-17 16:51 | 皮膚科
rusさんへ

基本的にここはセカンドオピニオンとして皮膚科受診歴のある方の相談をしているつもりですが、海外とのことで、また症状が強いようですので、特別に意見を書きますね。

症状はケトプロフェンによる光接触皮膚炎です。ケトプロフェンと言う薬剤が光線過敏性を持っているために生じます。治療は重症ならステロイド内服ですが、あなたの境遇からするとそれは難しそうですので、手元にあるマイザー(強めのステロイドです)の外用は効果を期待できます。残念ながら基材がクリームとのことで、かわがむけてしるがたくさんでるようになると刺激があるかもしれません。そのようなときは何か軟膏基材のステロイド剤をお持ちであればそれを塗ってください。

大事なことは、湿布剤のケトプロフェンは数ヶ月も皮膚の中に残存します。1か月経ってまた光に当たると出ることもありますので、今後当分の間はそこは光に当てないことと、あなた自身はケトプロフェンの湿布を使わないことでしょう。

参考にしてください。
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by skindr | 2007-09-11 09:05 | 皮膚科

isaさんへ、爪乾癬?

isaさんへ

あなたに他に病気や家族に遺伝性の病気が特になければ、13歳から両方の親指の爪がずっと水虫と言うことは考えにくいと思います。調べて菌がいれば別ですが、菌がみえなければ他に爪に生じる慢性の病気も考えられます。爪の乾癬や扁平苔癬、慢性湿疹(手湿疹)、脂漏性皮膚炎、円形脱毛症に伴う変形、などなど数多くの病気が爪には表れます。

爪は角質からできていて、死んだ組織ですので一度出てしまった爪が治っていくことはありません。治るように見えるのは、爪が伸びて、古い変形した爪が落ちていくからです。従って、爪の甲羅(爪甲)が前に伸びていない場合、つまり爪の生長が止まっている場合は見かけ上の治癒は難しいと言うことになります。ラミシールが一定期間で効果がなければ主治医とよく相談してその他の治療を試みる価値もあるかもしれません。ただし、残念ながら爪の慢性の病気は難治性が多いことを心に置いてくださいね。
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by skindr | 2007-09-11 08:55 | 皮膚科