ベテランになりつつある皮膚科医がみた世界。世の皮膚病の患者さんの役に立てれば幸です。08年5月より多忙のためしばらく相談に対する回答をお休みします。


by SkinDr
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

カテゴリ:医療政策( 62 )

Excite エキサイト : 政治ニュース

そもそも産科医も救急医もいないんだから。
さらに、今回の事件で、医者が辞めるだろうから、搬送システム整備なんてそれこそ無駄でしょう。

システム改良で患者が治るんならこんなに楽なことはないな。

誰も、本気で法制面やプロ市民団体制圧まで踏み込んで真剣に考えようとなんてしない。泥をかぶるつもりで医療の真実を伝えようというやつはいない。
ポーズ、ポーズ。

こんなんで何かが変わるか(怒)!!
[PR]
by skindr | 2008-10-27 22:06 | 医療政策
Excite エキサイト : 社会ニュース

奈良妊婦死亡事件で意図的な誤報を流し、まだ訂正も謝罪もないままの毎日新聞がこのようなニュースを平然と流すことにとても憤りを感じます。

毎日新聞は奈良県南部で唯一お産ができる施設であった病院の産科医があたかも怠慢や意図的に患者の搬送を送らせたような記事を堂々と書きました。その病院から産科はなくなり、さらなる産科危機が生じていますが、既に誰も修復する意欲も失っているのが現状です。

明らかに、この患者さんの受け入れができなくなった責任の一端は、「素人の新聞屋に嘘かかれて訴えられるなら辞めてやる」と全国の産科医に思わせた毎日新聞の奈良支局の方々にあるのです。

某知事が某新聞を批判しているようですが、毎日新聞こそ社会の害悪でいなくなるべき存在でしょう。

命は天が与えた貴重なものです。誰にも「もっと早ければ助けられた」などと傲慢に言えるものではありません。

亡くなられた患者さんのご冥福をお祈りいたします。
[PR]
by skindr | 2008-10-22 22:51 | 医療政策

全額自費か、死か?

Excite エキサイト : 社会ニュース

人工血管の値段は数十万から百万円程度です。しかもこれが保険で認められていないから、この材料を患者に買ってもらって手術は保険でしていました。そのような例は他にいくらでもあります。保険が認められていないなら、本来は全額自費、入院手術全て自費なら数百万から一千万くらいでしょうか。それが忍びないから、材料だけ買ってもらって手術してあげるという工夫をしていたのに。あ、消費税もかかります。一千万なら消費税50万プラスか。

まじめな産科医を不当逮捕拘留した福島県警、再度活躍の場ですよ。

そして、県立医大はどうぞ、勇気を持って「この手術が必要ですが、全額自費です」と言って下さい。それが現在の「正しい診療(by東北厚生局)」のようですから。
まあ、地域住民には金が用意できない方は死ねとの通達なのですね。

しかし、メディアって本当に医療崩壊の最右翼団体だな。
[PR]
by skindr | 2008-10-22 22:38 | 医療政策
行いましょう。
ま、損害賠償は個人を被告に行ってみるのはどうでしょうか。
医師の気持ちがわかるかなー、功名心から冤罪事件を起こしたK検事さん。

Excite エキサイト : 社会ニュース


大野病院事件、地検が控訴断念 産科医の無罪確定へ
 福島県大熊町の県立大野病院で04年、帝王切開で出産した女性が手術中に死亡した事件で、業務上過失致死などの罪に問われた産婦人科医加藤克彦医師(40)を無罪とした福島地裁判決について、福島地検は29日、控訴断念を決めた。無罪が確定する。医療界の猛反発を招いた異例の事件は1審で終結することになった。福島地検の村上満男次席検事は「裁判所の判断を覆すのは困難と判断した」と説明。
[PR]
by skindr | 2008-08-29 17:50 | 医療政策

富山県警の常識を疑う

Excite エキサイト : 社会ニュース

ありえないですね。どういう知性で仕事をしているんでしょう。
殺人容疑、、、、
富山県では医者なんかやってられません。

慢性の呼吸器疾患は、陸の上で窒息死する最悪の疾患の一つです。
患者は、いつの発作で自分が死ぬのかわからず常に死の恐怖におびえます。
悪性疾患以外で欧米で安楽死が認められている数少ない疾患です。
今回の対象は恐らくもう末期の寝たきりであるので、ますます本来の人工呼吸器の適応ではないといっても過言ではないでしょう。

本当に医者なんか辞めたくなる。

これで福島県に続いて富山県も医療崩壊ですね。

More
[PR]
by skindr | 2008-07-23 22:56 | 医療政策
Excite エキサイト : 社会ニュース

これだけ高度な医療が日常的に可能な日本です。
70歳の老人の頭のCTをルーチンに撮れる国は他にはありません。
今は人も、設備も残っています。

しかし、「医療費」という燃料が足りずに動かなくなりつつあります。
さらに、働いている人たちを邪魔する「業務上過失致死」法というおかしな刑法がついています。

真っ当な医療をしても結果が悪ければ逮捕され「犯罪者」とされる現実を見せられてしまいました。結果として、医者は働くだけばかばかしいと思うようになりました。

福島県の産婦人科医逮捕の事例では、「臍帯」の読み方も解らない片岡康夫検事が、専門家の産科の先生を法廷で尋問する事態となりました。審議の内容を読めば、医師である誰もが到底耐えられないと感じる「侮辱」の羅列でした。まさに理由無き「リンチ」です。

最近では飛行機の管制官が刑事責任を追及されています。医師も管制官も、患者や乗客をわざと危険に陥れたいわけではないでしょう。しかし、判断間違いや勘違いは人間にはつきものです。それが結果として重大な事態になる場合、その過失を「犯罪」と捕らえていては責任のある仕事に就くことができなくなります。また、なぜその過失が生じたか、誰も語らなくなり、原因を追求することができなくなるのです。

業務上過失致死、このおかしな「過失」と「犯罪」を混同する刑法が修正されない限り、医療でも製造業でもこの国は滅びていくでしょう。

同じような考えは多くの理系技術者が持っていると思われます。
[PR]
by skindr | 2008-04-14 21:27 | 医療政策

医療崩壊、ついに中枢へ

Excite エキサイト : 社会ニュース

ついに医療崩壊は国の中枢へ及んできました。
5人の麻酔科医という片肺飛行では、しわ寄せがきて、残りの麻酔科医も辞めるのは時間の問題でしょう。どこにでも起きている問題です。

この病院は日本の癌医療のリーダー的な存在で、日本中の多くの大学や病院から若手が「国内留学」をして腕を磨いています。研修中はどの診療科の医師も、放射線科を回って読影をし、外科手術に入り、全身麻酔をかけて、末期患者の疼痛コントロールについて学び、「過酷」と呼ぶにふさわしい努力をしています。そして、その給料はというと、驚くほど安いのです。彼らは時間外も付かず365日、24時間、家族も顧みずに働いています。

しかし、それは病院としてはどうでしょうか。待遇も悪く長時間労働のスタッフは疲弊していたのではないでしょうか。若い医師はどれだけ働いても時間外もない。スタッフの善意と自尊心の塊だけで運営されるのが当然とされる組織に責任は追及できないでしょう。国はそれをいいことにずっと国立病院の待遇を放置してきました。

奴隷のように働いてきた医師たちが、善意や自尊心を粉々に砕く裁判やクレームを横目で見て、はたと我に返って、「こんなに頑張る必要なんて無いじゃないか」と気づいてしまったことが医療崩壊の始まりなのです。

良い組織、良い病院には伝統があり、そこに加わると普通の人でも感化されてよい人になって帰ってきます。この病院にはそのすばらしい伝統があります。しかし、国が今の医療費削減という方針を貫き、そして医療事故調を医師への懲罰組織として運営しようとする限りは、その伝統を持つ数少ない病院も消滅していくのでしょう。

良い病院が無くなっても、国は医療費が浮いて助かるだけ、困るのは、受診できなくなる一般市民でしかない、、、、というのが国の認識のようです。

癌になったら、せっせと保険料払って保険証持っていても治療してくれる病院がない、、、ということにならないように皆様の参政権をお使いください。

More
[PR]
by skindr | 2008-04-04 00:16 | 医療政策
このリンクを是非読んでください。
http://www.geocities.jp/jgill37jp/dates.html

私もイギリスを訪ねた際に、子供が発熱する事態となりました。
それまで、一度も病気をしたことがなかったのですが40度近い高熱と嘔吐下痢。
旅行保険があったので、それで直接日本人医師の病院へ。
なぜならホストファミリーが、普通の病院へ行っても無駄だから、と言ってくれましたので。
結局滞在中ずっと調子悪く、帰りのヒースローで元気になりました。

この文章からすると日本の医療は善意の塊ですね。
イギリス人医師の言い分は解ります。5日以上続く発熱、であれば、5日目以降しか診断できないのは当然なわけです。日本の医療は、その前に考える。それ以前にも疑う徴候はもちろんあるわけです。悪くなりそうだから、と考えることと、悪くなってから「さて、何だ」と考えることはその後の対応が全く違います。

私は、医療の多くは「上善水の如し」と思っています。悪化してから派手な治療をするよりも、患者に告げずとも普段から危険の芽を注意しながら、あまり大きなイベント亡く、うまく患者が人生を全うできるのを手助けする、のがいい医者だと思っています。
[PR]
by skindr | 2008-02-27 18:58 | 医療政策
Excite エキサイト : 社会ニュース

つれづれなるままに、さんのブログのタイトルをまねさせてもらいました。

法は本来生産的なものではないと思うが、実はとても生産性と密接に関与している。
最近では、法のための法が一人歩きして、裁くことに重点が置かれている気がする。法は利害を調整して、社会を動かすためにあるものだと思う。法のために社会が停滞するのは本末転倒であるが、建築基準法をはじめ大きな停滞をしばしばもたらしている。医療においても多くの司法判断が適切で効率的な医療を停滞させている。

先日WBSで日本の会社の数がどんどん減っていると報道していた。日本はビジネスをするための法律は整ったが、その運用や司法が不可解であるために、何が処罰されるかわからず起業する人間がきわめて少なくなってしまったとのこと。法の判断が不透明であると、現場は何が裁かれるか解らずに萎縮し、士気が下がる。これはどの仕事場でも同じである。現在の医療もまた同じである。転んで頭を打ったと自己申告すれば、すべての患者のCTを撮るような馬鹿げた防衛医療をもたらしたのは医学ではなく司法なのである。

医療において作られようとしている事故調は、第三者機関といいながら完全に厚生労働省の下に置かれている。そして、医療事故を検証して予防するための専門委員会であるはずなのに、法律関係者や遺族の関係者が入るという。これではもともと処罰対象として見ているようなものである。そして、これが刑事裁判の証拠になるなら、どんな医師が事故調に情報を提供するであろうか。一生懸命やった結果が予想外だったら、刑事犯にされるかもしれない。そんな中で医療をする馬鹿はいない。

この法律によってもっとも被害を被るのは医療を受ける患者なのである。患者側から、医療の消失をもたらす法律の制定を排除する必要がある。ごく一部の不幸なケースのために、医療全体が失われる愚を犯してはならない。
[PR]
by skindr | 2008-02-17 20:59 | 医療政策

医療責任制限法の必要性

Excite %u30A8%u30AD%u30B5%u30A4%u30C8 : %u653F%u6CBB%u30CB%u30E5%u30FC%u30B9

いろいろな方が医療崩壊の原因について述べているが、現場からみて多くの論点で抜けているのは医療の責任の供給側と需要側の持つ違いである。

交通事故などで病院が訴訟を受けることがある。
単純な論理であるが、事故で大きく傷ついた人間はすでにそれだけで死に近い状態である。救命の可能性を求めて病院を受診するが、救命できないこともある。不幸なことであるが、患者は交通事故の犠牲者であり、医療の犠牲者ではない。

少し難しい話だが、素因減額という考え方がある。

健康な人間が突然病人になる事故とは違い、病院を受診する患者はすでに病気や怪我、即ち健康よりも死に近い状態にある。医療を施せば改善するかもしれないが、そうならないかもしれない。検査や手術、投薬といった医療行為が却って命を縮めるかもしれない。薬害訴訟を取ってみても解る通り、投薬一つですら予想しない副作用があるからである。

ではここで、すでに病気があり医療を行わなければ悪化していく患者に、医療行為を重ねるうちに何らかの医療過失があって(仮に過失があったとして)死亡した場合と、全く病気がない健康な人間がよそ見運転(過失)で跳ねられ死亡した場合とどちらに大きな損害賠償が請求されるべきだろうか。

現在では、驚くべきことに患者を治療している病院の方が遙かに多くの賠償を請求されるのである。多くの医療者はすでに健康が損なわれ、治療の選択の如何に関わらず長期の生存が難しい患者において、健康な人間を死亡させるよりも高額な賠償を要求されることにショックを受ける。東京高裁の藤山裁判長は、患者は医療を受けることによってよくなることを期待する「期待権」が侵害されたとして、同じ年齢の交通事故よりも300万円高額の賠償判決を出している。

病院で亡くなれば、何らかの過失があったとして訴訟を起こし、通常考えられないような賠償金が請求される。「死体換金ビジネス」と揶揄される状態である。

もともと私たち医療者は、医療を施したことのない裁判に裁かれるのに大きな疑問を感じている。ある局面でのある判断が、後日素人から「過失」といわれるようであれば、医療は先に進めないからだ。また、最近よく言われる「説明不足」も、例えば薬の副作用ひとつとっても、日々処方するどの薬でもあらゆることが起こる可能性があり、その全ては有限な時間内に説明は出来ないからだ。

故障した飛行機のパイロットがいたとする。うまく操縦できなくなった飛行機をどうにか軟着陸させた。半数は死亡したが、半数助かった。ブラックボックスが回収されてデータを分析した。解析からは、あと100ft高いところを航行していれば、結果的にもう少し安全に着陸できた可能性があった。死亡した乗客の遺族が損賠を提訴し、数年後、裁判で飛行機を操縦したことのない裁判官が、「無事に到着する期待権を侵害した」と断罪する。これでは飛行機は操縦できない。

判決はいつも後出しである。裁判長や検事や弁護士に電話しても、今の操縦(治療)がいいかどうかは教えてくれない。そして民事裁判の解決は唯一、お金なのである。そうであるとすれば、すでに死の素因がある患者に不幸が起きても、素因減額が行われるべきで、少なくとも、健康な人間を基準にしたよりも高額の賠償はありえない。そうでなければ、医療も、社会倫理も成り立っていかない。

このようなおかしな判決が続くのは、法に大きな不備があるのも一因である。素早く「医療責任制限法」を作らなければ、このまま医療は消えて無くなる。それもごく近い未来に。
[PR]
by skindr | 2008-02-12 04:04 | 医療政策