ベテランになりつつある皮膚科医がみた世界。世の皮膚病の患者さんの役に立てれば幸です。08年5月より多忙のためしばらく相談に対する回答をお休みします。


by SkinDr
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カテゴリ:医療訴訟( 13 )

医者は自分で身を守れ?

Excite エキサイト : 社会ニュース

そうですか、月八回当直して鬱になっても、部長が辞めて補充しないまま同じ量の業務を部長代理に背負わせても、管理者の責任ではないですか。

医者は自分で身を守るしかないんですね。

わかりました。
明日、全国の勤務医全員辞表書きます。

何故、これが起きないんだろうな。
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by skindr | 2008-10-22 22:43 | 医療訴訟

医療の現状

残念ながら、医師の責任を限定する法律がない現状ではこのようなものです。http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/071223/acd0712230301002-n1.htm
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by skindr | 2007-12-25 18:17 | 医療訴訟

診療するということ

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詳しい情報が無いので解りませんが、地方の救急診療の崩壊は都市部の勤務医の予想よりもさらに進んでいるのかもしれません。
大量の吐血からは食道静脈瘤、肝硬変などの病気があったと考えられます。
かかりつけが無く、何の情報もない大量吐血の患者を、時間外に一人で診ることの出来る医師はなかなかいません。

以前、ニュースで読んだ話です。
交通事故の患者さんが脳神経外科へ運ばれました。頭を打っていたからです。救命救急室で様態が急変、頭のCTは大丈夫なのに。脳外科医は心臓の異常に気付きました。心タンポナーデという心臓の周りに出血する重篤な状態でした。心臓の専門医はいません。出血を取り除く以外に救命の道はありません。脳外科医はトライしましたが、救命できませんでした。
後に病院は訴えられ、敗訴しました。「十分な技術もなく診療を行った病院の過失」が裁判長が言い渡した理由でした。救急で運ばれた急性心タンポナーデを的確に診断して穿刺出来る医師が日本に何人いるのでしょう。

このような事件が頻発した後、多くの病院が救急を取り下げました。また、急患を断らざるを得なくなりました。「救急をみる十分な技量のある専門の医師がいない病院は患者を診療してはいけない」と解釈されるようになったからです。救急は運ばれてくるまでどの専門医が必要かわかりません。

いつから裁判長は「失敗しなければ助かったはず」なんて神様のようなことが言えるようになったのでしょう。
いつから私たちは命に対してこのように傲慢になったのでしょう。
上記のような判例が続く限り、どれだけマスコミが「拒否」と書き続けても「うちには診療する資格がない」と答える状況は続くのでしょう。

医療を専門職として目指した頃、社会がこんなに残念な状況になるとは思いもよりませんでした。
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by skindr | 2007-12-06 19:44 | 医療訴訟
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報道からすると患者は38歳で、それまで病院を受診しておらず、それまでに妊娠も確認できていなかった様子。午前3時頃に外出していて急に腹痛が出ている。

妊娠可能な年齢で急な出血と腹痛は数多くある。

一度も病院を受診していない、背景に何か病気ががあるのか解らない、さらに妊娠の可能性の高い患者を午前3時に受け入れることができる病院は限られるだろう。普通にかかりつけ医がいて、最初の判断が出来ているのとは全く違うケースであることをきちんと報道して欲しい。

なぜなら、このようなバッシングで被害を受けるのは医療機関、ひいてはその医療機関にかかっている、真面目に通院している妊婦さん達なのである。

以前にも書いたが、全ての患者が助かるわけではない。
引き受けて何も出来ないよりは引き受けない方がよい。何かできる病院に送られる可能性を消すからである。
運ばれた病院は、何かあれば「医療ミス」あるいは「助かっていたかもしれない」などの安易で無知で無責任な報道に苦しむことになる。

もう一度報道機関の方々には報道の意味と余波を考えて欲しい。
毎日新聞奈良支局が誤報で奈良県南部から産科病院を消滅させてしばらくになるが、奈良医大の産科がこのような繰り返しで消滅しないことを祈っています。

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by skindr | 2007-08-31 08:49 | 医療訴訟

後出しじゃんけん

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患者は納得して手術を受けている。腎臓を戻すことはできない。

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by skindr | 2007-02-23 23:11 | 医療訴訟
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時既に遅し

「自分が頑張らなければ」と医師不足の中、地域のために頑張ってきた貴重な先生が、詰めかける分別のない患者に訴えられ、過誤でもないのに結果が悪かったため「有罪」。
それを見た同僚は、、、、、

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by skindr | 2007-01-29 23:01 | 医療訴訟

報道の無責任、再び

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通常の昼間の医療体制でも通常の病院では救命不能な患者を真夜中にわずか6時間で60km離れた病院まで約束を取り付けて送り届け、胎児だけでも救命した病院の努力は評価されないのだろうか?

今回の報道はあまりにも偏向している。

受け入れ「拒否」ではない。受け入れ「不能」なのだ。
受け入れても助けられない病院に搬送しても意味がないではないか。
無責任に受け入れることは拒否して患者が適切な医療機関に送られる機会を阻むものであり、無理なら当然「不能」と答えるべきである。

この患者が助かる可能性について報道していない。
妊婦が脳出血を起こして助かった例がどれほどあるのかについて報道していない。
この年齢の妊婦に起きる可能性が高い疾患は「子癇」なのか、「脳出血」なのか報道していない。確率の高い方向で治療に入るのが当たり前の医療であることを報道していない。

内科医の意見があたかもあっているように報道しているが、もしもこれが本当に子癇出血だったら、CTを取るために動かしただけで死に至ったかもしれない。
そのときは報道は、妊婦の病態について詳しくない内科医の意見を聞いたために死んだ、と報道するのだろうか。

今回の患者を救命できる可能性のある病院を持つ都市は10もないだろう。
どんな病気でも死にたくないのであれば、そのような病院のある都市に住むしかない。
どんな街にも優秀な医療機関を設置する、と言うなら国民の負担は今の100倍になるだろう。

病気とはそういうものなのだ。
何故そう報道できない。
何故検証しようとしない!

自動車しか修理できない工場で、「スペースシャトルを修理しろ」と言われても無理なのだ。

報道の方々よ、何の知識も資格もないあなた方が医師を断罪するのは結構だ。

しかし、それがさらなる医療拒否を生み産科の滅亡を生み、医療機関の患者不信を生み、助けられる患者を助けられなくしているのだ。

この地方に、この時刻に、発生したこの患者が、現在の医療体制で助かる可能性がどれほどあったことかよく検証もせずに報道するあなた方の姿勢は、大都市に住まない何万人もの妊婦を不安にし、治療機会の消滅を促し、妊婦と胎児の命を危険にさらすことをしていることをよく理解して欲しい。

そして、努力した病院を結果的に診断が間違っていたからといって、「刑事犯罪人」にするのは警察、即ち国家である。

「緊急治療が必要な母子について、厚生労働省は来年度中に都道府県単位で総合周産期母子医療センターを指定するよう通知したが、奈良など8県が未整備で、母体の県外搬送が常態化している。」

通知しているのも国家である。しかし、医者がいなければやれと言われても自治体にできるわけがない。通知ではなく、あなた方国家権力が「刑事犯罪人」として告訴しなくて済む優秀な医者を送ってくれ。
それができないで、さらに医療をつぶすような権力の行使は止めてくれ。

今回の件は間違いなくさらなる産科医療の崩壊を招くと思われるが、それ以外に「受け入れしなかった病院の刑事罰を検討する」(正気とは思えない)となると、救急医療自体を取りやめる病院が続出すると思われる。それに対して、報道機関と国家がどのような責任をとるのか。
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by SkinDr | 2006-10-19 01:07 | 医療訴訟

医師から見ると

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医療職から見たら、この女性に受精させた医師の倫理観はどうだったのでしょう。
生殖医療の現場は全く知りませんが、普通は夫婦で来院するものとばかり思っていました。
死んだ人間の精子とわかっていて、ひとりで持ってきた女性の患者(病気ではないからお客さんだろうか)に受精させるのでしょうか。そんなことが産科医会で規定されていないことが最初の驚きでした。

法の整備はその是非から問うて欲しいと思いました。

しかし、最高裁がなんと言おうと、この女性は無くなった夫の子供をもうけることができたことには変わりないわけです。それは喜びであるかもしれませんが、法律がどうであれ、現実的にお父さんがいないとわかってこどもをつくってしまった責任も大きいでしょう。

でも、現実に生きていることは何より素晴らしいことです。母子はこんなことでめげずに二人の生を全うして欲しいと思うのです。
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by SkinDr | 2006-09-05 02:14 | 医療訴訟

天下り、、、、

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現場の医師は最善の努力をしても助けられなければ、最近では「刑事被告人」です。

ミドリ十字と厚生省の癒着はよく知られていて、何も知らない研修医の私でさえ、
「あれはみんな危険と解っていたのだけど、ミドリ十字が非加熱製剤を作れるようになるのを待っていたんですよ」なんて皆さん堂々とお話ししているのを聞いておりました。

そんな信じられない話があっていいの??と思っていましたが、やはり彼らに再就職できないような「処分」は下らなかったのですね。

T大出身者同士は処分しないのでしょうね。結局日本は役人最強、自分で汗はかかずに稼ぐ現場を「指導・監督」して甘い汁を吸うのが一番という体質、悲しいですね。
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by SkinDr | 2006-09-02 02:13 | 医療訴訟
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現在の保険診療は、どんなヤブが診ても親切丁寧な立派な先生が診ても、同じ値段です。
それなのに、エラーしたときのみは立派な先生はより重く処罰されるのですね。

こんなおかしな判決の繰り返し、やってられません、、、、

医師の仕事は、名医であろうとよくなる保証付きでやっているわけではありません。また、弁護士と違ってうまい解決をしたからといって成功に対する報酬があるわけでもありません。

毎日、自分の診療のレベルは下げられないと思い、手間暇かけて、軽症から重症まで丁寧に診療してきましたが、患者が増えても利益につながらない保険診療の仕組みではどうしようもありません。粗診乱療しなければ専門職としてプライドの持てる報酬も得られないようでは、やる気も無くなるというものですね。

何だか、もうまじめに診療するのが嫌になりました。少なくとも、保険診療では仕事をする意欲が湧きません。

いつから日本の医療はこんなことになってしまったのでしょう。週末のニュースを見て、夜にこんなこと一人で書いているのが寂しく思います。今まで磨いてきた腕でできる新しい仕事を探してみよう。
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by SkinDr | 2006-09-02 02:01 | 医療訴訟