ベテランになりつつある皮膚科医がみた世界。世の皮膚病の患者さんの役に立てれば幸です。08年5月より多忙のためしばらく相談に対する回答をお休みします。


by SkinDr
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首都圏も崩壊中

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来ました。
全面休院は珍しいですが、診療科単位で行けば歯が欠けるように無くなっていっています。特に救急は激減しています。厚労省、いや医療費削るのみのが目的の財務省の進める病院潰しは着々と成果を上げているようです。

病院はこのままほおっておいても半減するでしょう。
次の目標は開業医。
最近、開業医は勤務医に比べて所得も多く、土日夜間働いていない、という世論を誘導しています。開業医の再診料抑制が実現すれば、既に財を成した医師はばかばかしくなり一斉に手を引くでしょうから、それこそ真の医療崩壊がやってきます。

年に100万も納める保険料、いざ病気になっても「治療」という行為は受け取れないことになりそうです。これは、年金並の問題だな。

あああああ、こんなこと書いている暇はないんだが、、、

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by skindr | 2007-09-29 13:30 | 医療政策

専門医が足りない

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まあ、まさにそうなのです。
専門家が足りなすぎ。
費用や訴訟対策の放置は国の責任としかいいようがありません。
現場にすべて責任を押しつけては現場は崩壊します。
産科の先生が言うには、既に技術の継承も不可能だと、、、、。

少なくとも、訴訟において、世界で認められていて、それを基準に医療をしているような科学論文を検察が
「それは証拠として採用しません」
などという馬鹿げた刑事裁判がまかり通ることに何か議会が手を打たないことには、どうしようもないでしょう。(福島県、大野病院産科の冤罪事件、第一審でのお話)
これでは、事実、現実も無視して有罪に証拠だけを並べている冤罪以外の何者でもない。
科学をやるものからは考えられない発想です。

ところで、皮膚科の専門医はwebで探せるようになりました。
日本皮膚科学会のホームページの「市民の皆様へ」の部分からあなたの住む地域に専門医がいるかどうかが検索できます。
http://www.dermatol.or.jp/
私の名前も一応出ております。どこかに。

専門医がいい医者とは限らないところが難しいところですが。

ちなみに、日本皮膚科学会の会員は日本に約1万人いますが、日本に皮膚科という看板は5万あります。つまり、4万軒は少なくとも系統的な皮膚科の勉強はしていないわけです。標榜が自由な日本って、、、。

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by skindr | 2007-09-28 23:29 | 医療政策

葉子さんへ、爪囲炎?

葉子さんへ
まあまあ、まずは落ち着いてください。
あなたの目的はあなたの不安を解消することですよね。

あなたはまるで自分が爪白癬だと診断してくれる人を探しているように見えますよ。
どちらの皮膚科の先生も指は爪白癬ではないと言っているわけです。
つまり普通に考えれば爪白癬では無い可能性が高いわけです。
それを信頼することが一番大事のように思われます。

あなたの記載からすると指の爪は黄色く変化しており、爪白癬は疑いにくいと思います。また、元気に赤ちゃんを産める女性の手の指の爪に白癬がでることはかなり考えにくいと思います。何らかの炎症性の変化が起きているものとは思われますが、そのような変化は外傷、機械的刺激、他の内服薬、接触皮膚炎(消毒薬や外用薬も含む)、などなど多くが考えられます。それからあなたの爪が万一白癬だったとしても、赤ちゃんに簡単にうつるわけではありません。

医師はあなたがwebで集めた不確かな情報よりたくさん患者を診てきていると思います。あなたに必要なのは、目の前の医師の言うことを信じることだと思います。

付け加えると、グリセチン(グリセオフルビン)という薬は確かに古い薬ですが、決して効果がないわけではありません。治癒率が低いと言ってもあなたの場合は現実に一度治癒しているわけですし、イトラコナゾールのような新しい高価な薬を使っても再発は決して稀ではありません。私もある種の白癬には今でも使います。
古くて安い薬を上手に使って治療できるその先生は、むしろ私には確かな経験のあるベテランではないかと思えますよ。

あなたは今までの先生の中であなたがよいと思う先生に再診してもらうのがいいのではないかと思います。
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by skindr | 2007-09-26 22:04 | 相談はここから
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こんな深夜の酔っぱらいの騒ぎを世に知らしめるために報道はあるのでしょうか。
その場にいた人でなければ場の状況がわからないし、この事件に登場する人々に特異的な問題だろうに。

医療問題の報道でいつも思うのは、マスコミの頭の中にはどこの世界にも実在しない理想の医療があって、その空想の世界と現実が違っていると「あってはならない!!」の無責任な非難。負いかねる責任を負わせると現場は崩壊します。じゃあ、おまえがやれよ、って感じですね。

私から「新聞社風に」あるべき新聞の姿を言わせて頂ければ、

新聞は社会の公器だからただで出版すべきである
新聞は貴重な資源だから新聞社自身が責任を持ってリサイクルすべきである
新聞は報道の公正中立を保つために広告を取ってはならない
新聞が誤報した場合は土下座して謝り、被害は損害賠償し、場合によっては刑事告訴される、、、などか?

今回の報道も結局何が正解なのか解らないのに、マスコミが警察に「土下座」させているようなものです。もともと警察が弱腰にしか対応できない理由の一つは、マスコミが些細なことを取り上げていちいちバッシングするからでしょう。

世の中忙しい。毎日新聞さん、あなた方は「たらいまわし」などと無責任に誤報した奈良妊婦死亡誤報事件の謝罪もまだ行っていませんよ。もっと大事なことを報道してください。

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by skindr | 2007-09-23 02:19 | その他

マラリア

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医学部生の頃にならったマラリア、自分で診てもきっと診断できないだろう、、、。

温暖化と共に、西日本はマラリアを媒介する蚊の生息域となるという予測があります。
長崎大学熱帯医学研究所が実験したところ、この蚊は自力で車で2時間程度の距離まで飛んでいってしまうそうです。一度上陸すると感染拡大は防げないでしょう。

「動物が媒介する感染症は根絶できない」というのが現在のコンセンサスです。
この薬の作用の原理は全く解りませんが、安くてよい薬ができることを祈ります。
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by skindr | 2007-09-21 08:19 | 感染症
rakoさんへ

たくさん出血したというお話からすると毛細血管拡張性肉芽腫は間違いないようですね。
これに関してはいろんな意見があるかと思います。どの意見が絶対ということはないと思いますので、参考にしてください。

私であればまずは切除を考えます。1歳ですからもちろん、全身麻酔が必要で、その為には入院も必要だと思います。それでもやった方がよいと考えるのは、この病気はきちんと取る方が最終的にはいいと思っているからです。レーザーの治療をするなら、今すぐがいいと思います。1歳なら少々押さえつけても記憶に残るわけではありませんから、5,6歳よりずっとやりやすいとおもいます。しかし、治療効果は不確実で不完全なことも多いのが現実です。また瘢痕を残す可能性もあります。

全身麻酔にはそれなりのリスクがあります。しかし、一般的にはそのリスクはとても低いものです。小さいうちに切除すれば、きれいな皮膚どうしを縫い合わせることが出来ます。大きくなって結果的に切除に持ち込むよりも、今そうする方がよいと思うのです。

どんな治療(あるいは様子を見ること)にもリスクがあり、必ず大丈夫と言うことはありません。このような場合に一番大事なことは最終的に自分が決断した道がもっとも正しいと信じることですよ。
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by skindr | 2007-09-20 14:14 | 相談はここから

医者の収賄って、、、、

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えーっと、、、、、個人的にこの話はとても複雑です。

大病院に勤務していた頃は、時間外などに難しい患者さんを受けてくれと開業医さんから頼まれます。そうすると私たち勤務医は夕方から始まって小康を得るまで働き続けるわけです。結果、うまくいけば病気を治して、そのお返事を書くわけです。

私たち病院の勤務医は別に開業医から紹介をもらわなくても全く問題はありません。自分の外来を受診する患者さんや院内から紹介されてくる患者さんで、十分以上に働けます。

しかし、開業医さんは別です。重い患者に来られても対処も出来ない、病院が取ってくれないと困るわけです。一般の方には少しわかりにくいかもしれませんが、我々勤務医は別に開業医さんからリスクの高い患者さん受ける約束や契約をしているわけではないのです。また、リスクの高い患者に対する医療が報酬が高いわけでもないわけです。

難しく、リスクの高い患者を引き受ける私たちの受ける報酬と言えば、学会などで顔を合わせたら「先生いつもありがとうございます」という言葉程度でしょうか。ベンツにお乗りの開業医の先生からトヨタに乗っている勤務医にリスキーな患者さんを押しつけられ、長時間働かされる図式が変わらない限り、勤務医はいなくなり続けるでしょう。勤務医がベンツに乗れるほど希少価値になるまででしょうか。そのころはいい医療は無くなっているかもしれませんが、、、。

私が開業医になったら、いつもお世話になる地域の病院の先生に毎月お礼に寿司ぐらいごちそうするかもしれない。患者さんのことで何かあって、すごく苦労をかけたのであれば気持ちぐらいのお礼はするかもしれない。地域の医療を円滑にしているのは、そういう開業医さん達の努力なのかもしれません。それが、民間病院ならOKで、自治体病院なら「収賄罪」では部長もやってられない気がしますなあ。

100万円の商品券をおごってあげられるほどの医院ができたらの話ですが。
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by skindr | 2007-09-17 17:23 | 医療政策
sukeさんへ

自家感作性皮膚炎は、簡単に言うと一カ所にしかないひどい湿疹が続いているうちに、体のあちこちに小さな湿疹がたくさん出てくる全身性の病気です。
通常、はじめの症状が強い時期にはステロイドの内服をすることが多く、それにより発症を沈静化させてから徐々にステロイドを減量していくことが一般的です。多くは一過性ですが、しばしば再燃し、たまに慢性に繰り返す人がいます。

決して稀ではないこの病気ですが、原因はもとになる湿疹があるので、多くの場合はそれをきちんと治療することで改善します。よくならない場合は、慢性の炎症の原因となるものを探して治療することもあります。歯周病や慢性の扁桃炎などもそのひとつです。しかし、それでも原因が不明の場合は症状に応じた治療、つまり対症療法になります(多くの皮膚病でそうなのですが)。

すでに十分に検査や検索が行われているのであれば、残念ながら当面は症状に応じた治療になるのかもしれません。
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by skindr | 2007-09-17 16:51 | 皮膚科

セカンドオピニオン

前の相談の場所がわかりにくくなりましたので、再度ここに掲示します。
相談のある方はコメント欄に書き込んでください。

web上でわからないとは思いますが、相談のある方は非公開で書き込んでください。
返事は、最近は記事として書いておりますので、相談した後の記事をみて下さい。
返事を読んだ方はコメントとしてその旨お知らせ頂ければ幸です。

ぼちぼち返事で、時間があるときにまとめて書いたりしております。
遅くなることもありますが、のんびりお待ちください。
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by skindr | 2007-09-17 16:39 | 相談はここから
rusさんへ

基本的にここはセカンドオピニオンとして皮膚科受診歴のある方の相談をしているつもりですが、海外とのことで、また症状が強いようですので、特別に意見を書きますね。

症状はケトプロフェンによる光接触皮膚炎です。ケトプロフェンと言う薬剤が光線過敏性を持っているために生じます。治療は重症ならステロイド内服ですが、あなたの境遇からするとそれは難しそうですので、手元にあるマイザー(強めのステロイドです)の外用は効果を期待できます。残念ながら基材がクリームとのことで、かわがむけてしるがたくさんでるようになると刺激があるかもしれません。そのようなときは何か軟膏基材のステロイド剤をお持ちであればそれを塗ってください。

大事なことは、湿布剤のケトプロフェンは数ヶ月も皮膚の中に残存します。1か月経ってまた光に当たると出ることもありますので、今後当分の間はそこは光に当てないことと、あなた自身はケトプロフェンの湿布を使わないことでしょう。

参考にしてください。
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by skindr | 2007-09-11 09:05 | 皮膚科