ベテランになりつつある皮膚科医がみた世界。世の皮膚病の患者さんの役に立てれば幸です。08年5月より多忙のためしばらく相談に対する回答をお休みします。


by SkinDr
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30

<   2008年 04月 ( 10 )   > この月の画像一覧


手が痒くて大変ですね。
真菌の検査が陰性であることも加えて、症状からはやはり手の湿疹が考えられます。

手の湿疹には接触皮膚炎をはじめとして多くの原因が考えられます。
しかし、いずれにしろ痒みが強いのであれば、ステロイド剤の外用や抗アレルギー剤の内服により症状をコントロールするべきだと思います。

病気が根治できるかは解りませんが、地道に薬を塗ることで症状が抑えられ、生活の質も改善することも多いと思います。主治医と協力して頑張ってみてください。

More
[PR]
by skindr | 2008-04-14 23:33 | 相談のお返事
Excite エキサイト : 社会ニュース

これだけ高度な医療が日常的に可能な日本です。
70歳の老人の頭のCTをルーチンに撮れる国は他にはありません。
今は人も、設備も残っています。

しかし、「医療費」という燃料が足りずに動かなくなりつつあります。
さらに、働いている人たちを邪魔する「業務上過失致死」法というおかしな刑法がついています。

真っ当な医療をしても結果が悪ければ逮捕され「犯罪者」とされる現実を見せられてしまいました。結果として、医者は働くだけばかばかしいと思うようになりました。

福島県の産婦人科医逮捕の事例では、「臍帯」の読み方も解らない片岡康夫検事が、専門家の産科の先生を法廷で尋問する事態となりました。審議の内容を読めば、医師である誰もが到底耐えられないと感じる「侮辱」の羅列でした。まさに理由無き「リンチ」です。

最近では飛行機の管制官が刑事責任を追及されています。医師も管制官も、患者や乗客をわざと危険に陥れたいわけではないでしょう。しかし、判断間違いや勘違いは人間にはつきものです。それが結果として重大な事態になる場合、その過失を「犯罪」と捕らえていては責任のある仕事に就くことができなくなります。また、なぜその過失が生じたか、誰も語らなくなり、原因を追求することができなくなるのです。

業務上過失致死、このおかしな「過失」と「犯罪」を混同する刑法が修正されない限り、医療でも製造業でもこの国は滅びていくでしょう。

同じような考えは多くの理系技術者が持っていると思われます。
[PR]
by skindr | 2008-04-14 21:27 | 医療政策
nicoさんへ

あなたの年齢性別が解りませんが、かさぶたがたくさんあるのであれば急性苔癬状痘瘡状粃糠疹(PLEVA)を疑っておかしくないですね。PLEVAという病気は現在少し幅を持って解釈されていますが、その多くはジベルバラ色粃糠疹PRと同列の病気で症状が強いものと解釈していいと思います。原因は不明です。PLEVAのほんの一部は、リンパ腫様丘疹症と言われるリンパ系の病気と重なる場合がありますが、これはまれであまり心配ないと思います。

ただし、PLEVAが1年前から前兆として発熱を繰り返すと言うことはあまりないので、熱は別に考えて、続くようであれば、熱が出たときにきちんと病気を調べた方がいいかもしれません。PLEVAの多くは一過性ですが、一部はだらだらと病変が慢性に続くことがあります。治療は一般的に光線治療が有効ですが、やはり対症療法なので症状が続く場合は治療も継続していくことになります。

以上、慢性に経過しているとすればやや難治な病気ですが、主治医の先生と相談して今後の治療の計画を立ててもらってください。
[PR]
by skindr | 2008-04-13 22:00 | 相談のお返事

林正さんへ

お話からすると湿疹のようですね。
原因は分かりませんが、まずはきちんと炎症を取る治療が必要そうですね。

さて、中央区でよい皮膚科、とのことですが、お話の症状からするといきなり大学病院などで長時間待たなくても、初診は開業の先生でもよいような印象です。ただし、開業医の先生の腕の善し悪しまではなかなかわかりません。
日本皮膚科学会はその専門医のリストを公表しております。
また専門医はクリニックの看板に「日本皮膚科学会認定皮膚科専門医」と書いて良いことになっております。

お近くに皮膚科があれば、それが学会認定の専門医か調べて受診してみてはいかがでしょうか。

More
[PR]
by skindr | 2008-04-13 21:54 | 相談のお返事

ちひろさんへ、

ちひろさんへ

本来はここは皮膚科を受診している人のセカンドオピニオンを相談する場所ですが、海外にいる方はどうしようもないので、少し診断を考えてみましょう。

あなたの年齢、性別、を教えてください。また脇というのは脇の下、脇毛が生えるところですか、それとも胸やおなかの横側(脇腹)でしょうか。埋もれ毛というのはニキビ(面包あるいはコメド)みたいなものでしょうか。それはいつ頃からできているものでしょうか。新しくできた1.5cmの赤紫色のものの表面は普通の皮膚でしょうか、それともぬるぬるしたような普通の皮膚でない、周りとはくっきりと境目があるできものでしょうか?また皮膚からなだらかに盛り上がっているのか、それとも石を置いたように皮膚との間にくびれがあるものでしょうか。また出血したりすることはありますか。
解る範囲でできるだけ詳しく教えてください。また、可能ならばどちらの国かを教えてください。
返事はこの記事のコメント欄にお願いします。

More
[PR]
by skindr | 2008-04-10 22:18 | 相談のお返事

tuddyさんへ、接触皮膚炎

tuddyさんへ

お話からすると、接触皮膚炎が一番考えられますね。
化粧品でも何でも、皮膚に塗るものはすべてかぶれる可能性があります。
しかし、まずはきちんと皮膚科を受診して治療を受けてください。
一度起きてしまった皮膚炎は、原因となる刺激が無くなっても簡単に改善しませんよ。
また、皮膚科によっては、原因と思われるもののパッチテストを行ってくれるかもしれませんよ。

もしも結果が分かったらまた教えていただければ幸いです。

More
[PR]
by skindr | 2008-04-10 09:45 | 相談のお返事

ののさんへ

ののさんへ
一週間くらいで治ったとのことですね。
残念ながら、この相談所では見ていない病気を診断することはできません。
まずは、皮膚科を受診して、診察を受けてください。
それでもうまくいかない方のために相談を受け付けております。
[PR]
by skindr | 2008-04-09 18:47 | 相談のお返事
山本さんへ
ご主人の年齢、性別が解りませんが、仕事をしているということは少なくとも高齢では無いのですよね。というのはある程度高齢の方に出てくる水疱性類天疱瘡という病気も手足に限って出る人もいるので、鑑別が必要かと思いまして。

まずは診断を性格につける必要があるので、病理検査などができる病院を紹介してもらう手はあると思います。ただし、検査しなくとも手のかぶれ(接触皮膚炎)が一番考えられる、という場合は必要ないかもしれません。原因が不明であれば治療は今のようにステロイドの塗り薬が中心になるでしょう。接触皮膚炎の原因を探すのはかなり大変な作業です。三重県の近くであれば、一番いいのは恐らく名古屋大学の環境皮膚科学ではないかと思います。ただし、一度行けばOKというのではないので、原因検索のパッチテストなど通院検査、治療を要するとは思います。

日常生活の中で、これをしたら悪くなる、ということをよくよく気をつけておくと、それをテストすることで早く原因にたどり着けるかもしれません。参考にしてください。
[PR]
by skindr | 2008-04-09 12:33 | 相談のお返事
りょうさんへ
あなたの年齢や性別、背景に病期があるかなどがわかりませんが、お話からすると慢性膿皮症という病期ではないかと思います。その他に可能性は低いと思いますが、粉瘤の多発(ときどき消化管にポリープが多発する病気を伴うことがあります)、壊疽性膿皮症、ベーチェット病などの病気も考えられます。

慢性膿皮症は、皮膚のやや深い部分に原因不明の炎症が起きて、組織が融解してしまう現象がたくさん出るものです。主におしりや脇の下にでますが、人によってはあちこちに出ます。これは一概に感染症とは言えず、必ずしも菌がいるわけではありません。治療としては、切開排膿、抗菌剤、場合によってはステロイド剤の内服や外用を行い、炎症をコントロールします。この病気になるからといって免疫が弱いとか、肺炎になりやすい、などの傾向はありません。従って、これは皮膚独特の炎症の問題と考えられています。原因不明の炎症を繰り返すベーチェット病などとの異同はまだ明らかになっていません。

おしりなどで広範囲にこの病気が起きるときは、皮膚を脂肪くらいまで取って薄い皮膚を植皮するような手術を行う場合もあります。いずれにせよ、現在のところ症状に応じた治療をせざるを得ない、というのが現状ですので、つらいときもあると思いますが、いい先生を見つけて継続治療を受けてください。

***********************

この3年間、徐々に臀部粉瘤から全身不特定に粉瘤のようなものができます。外科等では、糖尿病とか何かないの?といわれる状況で、この1年間は継続して毛穴が産んでは抗生剤(セフェム系)を5日間服用。寛解を繰り返しています。ほうかしきえんにまでなり皮膚を十字切開したのも何回もあり、なぜこのようなことになったのか悩んでおります、なにかご指導いただけたらと思います
[PR]
by skindr | 2008-04-04 08:25 | 相談のお返事

医療崩壊、ついに中枢へ

Excite エキサイト : 社会ニュース

ついに医療崩壊は国の中枢へ及んできました。
5人の麻酔科医という片肺飛行では、しわ寄せがきて、残りの麻酔科医も辞めるのは時間の問題でしょう。どこにでも起きている問題です。

この病院は日本の癌医療のリーダー的な存在で、日本中の多くの大学や病院から若手が「国内留学」をして腕を磨いています。研修中はどの診療科の医師も、放射線科を回って読影をし、外科手術に入り、全身麻酔をかけて、末期患者の疼痛コントロールについて学び、「過酷」と呼ぶにふさわしい努力をしています。そして、その給料はというと、驚くほど安いのです。彼らは時間外も付かず365日、24時間、家族も顧みずに働いています。

しかし、それは病院としてはどうでしょうか。待遇も悪く長時間労働のスタッフは疲弊していたのではないでしょうか。若い医師はどれだけ働いても時間外もない。スタッフの善意と自尊心の塊だけで運営されるのが当然とされる組織に責任は追及できないでしょう。国はそれをいいことにずっと国立病院の待遇を放置してきました。

奴隷のように働いてきた医師たちが、善意や自尊心を粉々に砕く裁判やクレームを横目で見て、はたと我に返って、「こんなに頑張る必要なんて無いじゃないか」と気づいてしまったことが医療崩壊の始まりなのです。

良い組織、良い病院には伝統があり、そこに加わると普通の人でも感化されてよい人になって帰ってきます。この病院にはそのすばらしい伝統があります。しかし、国が今の医療費削減という方針を貫き、そして医療事故調を医師への懲罰組織として運営しようとする限りは、その伝統を持つ数少ない病院も消滅していくのでしょう。

良い病院が無くなっても、国は医療費が浮いて助かるだけ、困るのは、受診できなくなる一般市民でしかない、、、、というのが国の認識のようです。

癌になったら、せっせと保険料払って保険証持っていても治療してくれる病院がない、、、ということにならないように皆様の参政権をお使いください。

More
[PR]
by skindr | 2008-04-04 00:16 | 医療政策