ベテランになりつつある皮膚科医がみた世界。世の皮膚病の患者さんの役に立てれば幸です。08年5月より多忙のためしばらく相談に対する回答をお休みします。


by SkinDr
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刑事免責ではなく、刑事訴訟法の改正を

Excite エキサイト : 社会ニュース

これだけ高度な医療が日常的に可能な日本です。
70歳の老人の頭のCTをルーチンに撮れる国は他にはありません。
今は人も、設備も残っています。

しかし、「医療費」という燃料が足りずに動かなくなりつつあります。
さらに、働いている人たちを邪魔する「業務上過失致死」法というおかしな刑法がついています。

真っ当な医療をしても結果が悪ければ逮捕され「犯罪者」とされる現実を見せられてしまいました。結果として、医者は働くだけばかばかしいと思うようになりました。

福島県の産婦人科医逮捕の事例では、「臍帯」の読み方も解らない片岡康夫検事が、専門家の産科の先生を法廷で尋問する事態となりました。審議の内容を読めば、医師である誰もが到底耐えられないと感じる「侮辱」の羅列でした。まさに理由無き「リンチ」です。

最近では飛行機の管制官が刑事責任を追及されています。医師も管制官も、患者や乗客をわざと危険に陥れたいわけではないでしょう。しかし、判断間違いや勘違いは人間にはつきものです。それが結果として重大な事態になる場合、その過失を「犯罪」と捕らえていては責任のある仕事に就くことができなくなります。また、なぜその過失が生じたか、誰も語らなくなり、原因を追求することができなくなるのです。

業務上過失致死、このおかしな「過失」と「犯罪」を混同する刑法が修正されない限り、医療でも製造業でもこの国は滅びていくでしょう。

同じような考えは多くの理系技術者が持っていると思われます。
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by skindr | 2008-04-14 21:27 | 医療政策